2011年03月28日

PhotoShop6で二値化するとこうなるまとめ(K)

手持ちのフォトショでグレスケ画像を印刷用に二値化する手順をまとめました。
NG例とかも画像付きで試してみたので参考に見てやってください。

アンソロ企画のモノクロ絵・漫画原稿参加者のみなさま向けまとめ記事ですが
その他の方が読んでも全然問題のない普通の内容です……(笑)

前提は、グレスケ画像や細かいトーンを綺麗に印刷できない精度のオンデマ印刷用
原稿を作るのを目的とした作業、としています。

続きから画像多めです。

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(1)まず線画を用意します

線画はお好きな方法でどうぞ。

アナログ原稿をスキャナで取り込む人は、まずはグレースケールモード(グレスケ)でスキャンしてください。
その後、フォトショ等で線画の段階でまず1度、二値化しておいてください。この時の二値化方法は「50%を基準に2階調に分ける」とかいう一番シンプルなものにします。網点やパターンディザでグレーを表現しない、白黒はっきりする二値化方法です。
ここで綺麗な線画にならない場合があります。一部の線が細過ぎたり線画の色が薄かったりするせいで二値化によってかすれてしまう場合、グレスケの段階に戻って、「レベル補正」をかけてください。線画を補正(補強)してからあらためて二値化を実施します。それでも満足のいく線画にならない場合は、手作業で補正しておきます。
スキャンした画像の中にゴミ(意図して描いてない黒い点々)がある場合は、この時点ですべて消しておきます。ちまちまと手作業です。

アナログ下絵をスキャンしてパソコンでペン入れをする人も、はじめから二値化モードで線画を描くか、線画を描いた時点で丸ごと二値化しておいてください。

下の例はSAIの通常描画モードで普通に描いた線画です。印刷サイズで5cmくらい。
黒(#000000)で描きました。


これを300%くらいに拡大する↓と、グレスケ(256階調の濃淡)なのが分かります。


50%を基準にぱきっと二値化する↓と、こうなります。
このくらいのサイズで見ると、グレスケ画像とそれほど違いは分かりませんが……


300%くらいに拡大↓しても、黒1色で濃淡がないのが分かります。
ちょっとギザギザして見えますが100%で印刷してしまうと一応滑らかです。
ちなみにこのハートの印刷サイズは6mmくらい。


ここで二値化しておかないと、最後で一気に二値化したときにどういう状態になるのかは下の方に画像を付けてみました。

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(2)ベタ・トーン作業

二値モードのままだとレイヤ分けができないかもしれません。
いったん線画の段階で二値化したら、もう一度グレスケに戻しても二値化済みのデータの内容は変わらないので、ベタ・トーン作業のためにあらためて画像をグレスケモードに変換します。ただし、画像の拡大・縮小を行わないよう注意してください。拡大・縮小によって、グレスケモードのため線画の一部にグレーデータが混ざる可能性があります。

コミック系ツールをお持ちで、二値化済みトーンデータの貼り込みを実施する方は、この後は特に気にする点はありません。こまかすぎるドットは印刷の段階で飛んでしまう可能性があるため、60線10%あたりがセーフラインと考えて適度なトーンをお使いください。70線くらいまでならかろうじてセーフではないか……という気もするのですが飛んだり潰れたりしても泣かなくて済みそうな部分でお試しいただく方がよいかもしれません。

トーン画像をグレスケで貼り込む場合は、二値化されて見えても最後にあらためて画像を二値化してください。上記のこまかいトーンに関する注意事項は同じです。

グレーで塗って最後に二値化でハーフトーン化する予定の場合、(好みの問題になってしまいますが、)グレーは均一な色で範囲内をしっかり塗りつぶしてある方が変換後のトーンが綺麗になると思われます。塗りつぶしはムラや抜け・モレの無いように実施してください。
あえてエアブラシ等の柔らかい表現やグラデーションを使いたい場合はそのままで問題ありません。肌の頬や唇やちk(略)などにはぜひエアブラシもご利用ください。

というわけで髪の毛にグレー塗りつぶし、首元にグラデ、ハートにエアブラシで色を塗ってみました。


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(3)もう1度二値化する

今度は「ハーフトーンスクリーン」で二値化します。安全なところでは「60線/45度/円」でトーン化していただくのがいいのではないかと想像しています(が確かめたわけではありません)。最初に二値化しておいた線画部分はこの処理の影響を受けません。トーンの貼り込み・塗り込みでうっかり線画を消したり潰したりしないよう、レイヤの順序を調整したり、乗算モードを利用するのもひとつの安全策です。

もし二値化方法に「ハーフトーン」が無い場合、できれば【グレスケモードのまま画像を統合した状態】で原稿を提出してください。(※上記(1)の二値化は必須です。ハーフトーンがなくても50%を基準にする二値化は可能だと思うので線画の二値化は必ず実施しておいてください。)「ディザ」で二値化すると、いわゆる1x1ピクセルのドットによるグレー表現になりますが、あまり高精細ではないオンデマ印刷の場合1x1ピクセルの点々を忠実に再現することは難しくなります。(真っ白に飛んでしまったり、黒く潰れてしまいます。)50%を基準に二値化か、ディザによる二値化しか選べないVer.の場合は、グレスケデータのまま提出していただいて、主催側で上記の二値化処理を実施させていただきたいと思っています。

ハーフトーンスクリーンで二値化するとこんな感じ↓になります。


100%に拡大するとこんな感じ↓ですが、


もしグレスケ線画を二値化しないまま作業を続けていてこの段階で一気に二値化しようとするとこんな感じ↓になります。主線のフチの部分が頑張って網点トーンの仲間入りをしようとしているのが分かります。


ちなみにディザで二値化すると300%に拡大してもこんな感じ↓になります。このとても細かい点々部分が印刷でどう出るか不安が大きいところです。(たぶん飛んで白くなるか潰れて濃くなります)


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まとめと銘打ったくせにまったくまとまっていませんが、こんなんでも参考になれば幸いです。もっと他の方法や他のツールもあると思いますが、とりあえず主催の場合は手持ちのツールでこういう変換作業をする予定です、というお知らせもかねて手順を並べてみました。(主催はコミック系ツールで1から10まで作業するデジタル予定なので、実際には自分の原稿に上記の作業はしないのですが。)

大事なことなので最後にもう一度書きます。(※フォトショの場合ですが)

まず線画は納得できる状態で「50%を基準」で二値化しておきます。
グレスケで塗り・ベタを行う場合は「ハーフトーンスクリーン」で二値化してください。「ディザ」で二値化しか選択できないVer.の場合は【グレスケモードのまま画像を統合した状態】で提出してください。(あらかじめ線画は二値化しておいてください。一度も二値化していないグレスケ原稿を最後にまとめてハーフトーンで二値化すると上記のような線画の悲劇が起こります。)
posted by SかK at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アンソロ企画
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